よよんといいます。
カメラや交換レンズに関する情報をブログで紹介しています。
今回は製品紹介ではなく交換レンズのコーティング技術の紹介です。ゴーストやフレアといった減少を抑制するために交換レンズにはいろいろな技術が使われています。
その中でもレンズのコーティング技術はさまざまな技術が生まれてきていますので各々の会社でどのような技術が開発されてきているのかを紹介したいと思います。
今回は「キヤノン」「ソニー」「ニコン」から各社の技術紹介をおこなっていきたいと思います。
ゴースト?フレア?それはどういったものなのか?
ゴーストやフレアといった現象が生じその結果、写真にさまざまな影響を及ぼすことになります。
まずはゴーストやフレアとはいったいどんな現象なのか?というのを説明したいと思います。
ゴーストとは?フレアとは?
ゴーストとはお化けのことではありません。
通常は交換レンズに入射した光がレンズで屈折して撮像素子まで到達するのですが、
- 光学レンズの表面で反射し光が撮像素子へ到達する
- 交換レンズの内壁に光があたり、光が弱まりきらないまま撮像素子へ到達する
といったことにより、写真に強い光が写りこんでしまう現象をゴーストやフレアといいます。
上記の想定外の光が
- 収束しながら撮像素子へ到達する。・・・ゴースト
- 発散しながら撮像素子へ到達する。・・・フレア
となります。
ゴースト写真例
フレア写真例
上の左側がゴースト写真です。左下あたりにあるオレンジ色の丸い輪がゴーストと呼ばれます。
光学レンズの丸い形状が映されていますね。色は今回はオレンジですが、光の屈折の仕方によりさまざまな色になります。
右側がフレア写真の例です。なんだかもわっとした写真になっていると思います。別名カブリとよばれています。
なんだか解像感がないことから基本的にはないほうがよいといわれています。
このようにゴーストとフレアはこれらを利用した写真などはあるにはありますが、基本、ないほうが優れた交換レンズであるといわれています。
対策としては、レンズフードを装着すると余計な光が入らないため効果があります。
しかし必要な光までレンズフードで隠してしまうわけにはいかないため他の対策が必要です。
「キヤノン」でのゴーストやフレア対策はどんなものがあるか?
SWCコーティング
キヤノンでのゴーストやフレアの対策として、レンズのコーティング技術「SWCコーティング」があります。
蛾の目の表面に存在している凸凹の形状・・・。
これが低い屈折率をもっていてレンズ表面の反射防止に効果があります。
それを人工的に成し遂げたのがSWCコーティングです。
右の図のような楔形状をガラスの表面に形成することで光はレンズに吸い込まれるように吸収されます。
そしてとても低い屈折率を達成させ反射防止コーティングを形成しています。
ASCコーティング
二酸化ケイ素と空気を含んだ膜を形成して、光学レンズよりも屈折率の小さい層を形成する技術です。
これを光学レンズ表面にコーティングすることで高い反射防止性能を誇っています。
SWCコーティングと同時に使うと効果が高いそうです。
「ソニー」でのゴーストやフレア対策はどんなものがあるか?
ナノARコーティング
ナノARコーティングは、とても小さいナノサイズの凸凹をレンズ表面に並べることで、レンズの表面から境界線をなくしています。
この技術により大幅にゴーストやフレアといった現象を低減することが可能になっています。
さすが世界のソニーです!!
「ニコン」でのゴーストやフレア対策はどんなものがあるか?
ナノクリスタルコート
ニコンのゴーストやフレアの対策技術として「ナノクリスタルコート」というコーティング技術があります。
上記の図のように光学レンズ表面に微細な粒子をコーティングし従来の多層膜コーティングに対してとても低い反射率の光学レンズをつくることに成功しています。
太陽を直写してもフレアにならない!!といった報告があるほどの絶大な効果があるそうですよ!
でも太陽は決して直接みないようにしてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
各社カメラメーカーはゴーストやフレアを押さえ込もうと様々な技術の開発を行ってきています。
交換レンズを購入する際にはこれらのコーティングがはいっている製品かを確認してみるとよりよい写真撮影を行うことができますので要注目です!
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